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心にも体力がある
心の体力は、私たちが日々の生活や競技で直面するストレスに対処する能力を指します。身体の体力と同様に、心の体力も使いすぎると消耗してしまいます。心の体力が0になると、心が折れてしまい、うつ病やその他の心の病を患うリスクが高まります。
心の体力を奪うのはストレス
心の体力を消耗させる最大の要因はストレスです。特に陸上競技のような高い集中力とプレッシャーを必要とするスポーツでは、心の体力の管理が非常に重要です。以下に、陸上競技における心にストレスがかかる場面をいくつか挙げてみます。
陸上競技におけるストレスの場面
1.大会前の緊張
大会に向けた準備期間中、選手はプレッシャーを感じやすくなります。「失敗したくない」「良い成績を残したい」という思いが心の負担となります。
2.結果への不安
自分の実力が発揮できるかどうか、結果がどうなるかに対する不安は、心の体力を大きく消耗させます。
3.競技中のミス
競技中にミスをしてしまった場合、その瞬間の挫折感や自分への失望感が心に大きなストレスを与えます。
4.ライバルとの比較
同じ競技に参加するライバルとの比較は、自己評価を下げる原因となり、ストレスを増大させます。
5.コーチやチームからの期待
コーチやチームメイトからの期待は、選手にとって大きなプレッシャーとなります。期待に応えたいという気持ちが強くなると、心の体力が削られてしまいます。
6.練習の負荷
練習自体も心にとってストレスとなります。特に厳しいトレーニングや長時間の練習は、心の体力を消耗させます。
7.体重管理
競技者にとって、体重管理も大きなストレスの一因です。特に厳しい体重管理を強いられると、摂食障害を引き起こすリスクが高まります。
原裕美子のエピソード
女子マラソン選手の原裕美子さんは、過酷な体重管理と過度なトレーニングによって摂食障害を患い、結果として万引きを繰り返すこととなりました。彼女は2005年の名古屋国際女子マラソンで優勝し、その後も数々の大会で活躍しましたが、競技生活の中で体重管理のプレッシャーが増し、食べ吐きといった摂食障害に苦しむようになりました 。この問題は精神的な負担となり、結果的に窃盗症(クレプトマニア)に陥ることになったのです。彼女のケースは、厳しい体重管理と精神的ストレスがどれほど選手に影響を与えるかを示す一例です。書籍化もされていますので、気になる方は読んでみてください。
心の体力を守るために
陸上競技において、心の体力を維持するためには、適切なストレス管理が必要です。以下の方法を取り入れることで、心の健康を保つことができます。
リラクゼーションの時間を過ごす方法
1.音楽を聴く
お気に入りの音楽を聴くことで、心がリラックスします。クラシック音楽や自然の音など、リラクゼーション効果の高い音楽を選びましょう。
2.旅行に行く
日常から離れて新しい場所を訪れることで、心がリフレッシュします。自然の中で過ごす時間は特におすすめです。
3.読書
自分の好きなジャンルの本を読むことで、現実のストレスから一時的に逃れることができます。
4.瞑想やヨガ
瞑想やヨガは、心と体のバランスを整え、ストレスを軽減するのに効果的です。
5.趣味に没頭する
絵を描く、料理をする、ガーデニングなど、自分が好きなことに時間を使うことで、心のリラックスが促されます。
6.運動
軽いジョギングやストレッチなど、体を動かすことも心のリフレッシュに繋がります。
7.友人や家族と過ごす
大切な人たちと過ごす時間は、心を癒す効果があります。楽しい会話や共有の時間が心の支えとなります。
シーズン中とシーズンオフの心の休憩
シーズン中には、定期的に適度な心の休憩を取ることが重要です。日常の練習や試合の合間にリラクゼーションの時間を設けることで、心の体力を維持することができます。また、トレーニングしない完全レストの日があるように、心も陸上競技ではないところに置いて休めてあげる必要があります。
さらに、シーズンオフにはまとめて2〜4週間程度の休息期間を設けることが推奨されます。この期間に心身をリセットし、次のシーズンに向けて心の体力を回復させることが重要です。
心技体:心の重要性
心技体という言葉の最初に「心」がくるように、心が疲れていると体も動きません。心が枯れ果てた時、体が元気でも競技を続けられなくなります。逆に心が生きてさえいれば、いつまでも楽しく走れるでしょう。心の体力も身体の体力と同じように、大切にケアすることが重要です。ストレスを上手に管理し、心の健康を維持することで、競技生活をより充実させることができるでしょう。忘れちゃいけないのは、僕たちは好きで走っているということです。誰かに走らされているわけでも、無理して苦労をしているわけでもありません。楽しく走りましょう。